4年目に入りました

3年前、3月3日の雛祭りの日、hatagoはオープンいたしました。

昨年はほとんど宿の仕事が出来ませんでしたので、尚更実感がありませんが、もう丸三年が経ったことになります。

 

3月13日に西鉄(西日本鉄道・・・福岡と大牟田間を走る私鉄沿線です)がダイヤ改正をするそうです。

電車に乗ると、そのことを車掌さんがアナウンスされています。

コロナ禍ということで、終電の時間が繰り上がったり、休日ダイヤが増えたりと今までにはなかった変更があるようです。

転職して福岡市で一人暮らしを始めるまで、私は西鉄電車で通勤していました。

ちょうどバブルがはじけた頃でしたが、まだまだ「24時間働けますか?」の世界でしたので、

残業もいっぱいしましたし、飲み会もいっぱいありました。

終電で帰る日も少なくありませんでした。

コンビニは当たり前のように24時間営業でしたし、スーパーマーケットまでもが24時間営業になっていきました。

デパートや外食産業もいつの間にか年中無休となり・・・本当にみんな、働いてましたね~。

 

団塊の世代の方達の定年や少子化問題などもあり、人手不足が深刻化しています。

まだ柳川に越してくる前から、私は勝手に

「もともとセブンイレブンだったんだから、営業時間を7時から23時までにまた戻せばいいのに」とか

「テレビも深夜番組とかやめればいいのに」とか

「デパートも週一で定休日を作ればいいのに」とか

時間の感覚を私たちの子供の頃くらいの時に戻せばいいのに・・・と思っていました。

そんな簡単なことじゃないのだろうと思います。

ただ、昔はそれで成り立っていたのだから、やろうと思えば出来るのではないか?とも思うのです。

誰かの時間を削ってなされる有難いサービスが、いつの間にか当たり前のことになって、そうしなければ悪のように言われてしまう・・・。

サービスする側もされる側も、心が疲弊してしまっているように思います。

 

このコロナ禍も、最近頻繁に起こる自然災害も、そんな私たちの「当たり前の日常」を考え直すキッカケに出来るのだと思います。

今回の各鉄道会社のダイヤ改正で最終電車の時間が早まり、このままそれが「当たり前の日常」になっていくのかもしれません。

店舗の閉店時間が早まってもいいと思うし、深夜にご飯を食べたり、買ったりできなくてもいいと思うのです。

それが当たり前になったら、それぞれ工夫すればいいだけの話です。

起こってしまったことはただの現象。そのことをどのように捉えて、どのように考えて、次の行動に移すのか・・・。

または、どのような心持ちで日々を過ごすのか・・・。

元の日常を取り戻すことに必死になるのではなく、新しい日常を作り出すチャンスととらえ、

4年目のhatagoは前に進みたいと思います。

 

女将 かおる