季節を感じる
随分と冬らしくなってきましたね。
今年ももう少しとなりました。12月は殊更、時間の経つのが早く感じられます。
hatagoは3月にオープンしましたので、まだ1年経ってはいないのですが、朝、玄関周りの掃き掃除をする時に季節を感じます。
入り口の横にある「宿」と書かれた照明とその隣にあるベンチ上の照明は、ずっと点灯したままにしているのですが、
そのせいか、ベンチの下を掃くと小さな虫がいっぱいいます。
春先が一番多かったように思います。
夏が近づくと、蜘蛛の巣との戦いが始まり、ダンゴムシがロビーの中にもたくさん居ました・・・。
蜘蛛の巣は、取っても、取っても・・・ダンゴムシは掃いても、掃いても・・・です。
柳川は田舎で田畑も多い地域ですし、古い建物ですし、ある程度は仕方ないと思いつつも、
長年福岡市内に住んでいて虫に縁のない生活でしたので、驚くことしばしば・・・。
暦の上で、夏も終わりに近づいてくると、今度はコオロギが現れました。
最初に現れた時には、別の虫だと勘違いして息を呑みましたが、コオロギと知って安心したのも束の間、これも出しても、出しても・・・でした。
夏が暑過ぎたせいで、秋になってから蛾や蚊が多くなりました。
変わった形状の蛾が多くて、これは面白かったです。
そして少し前からは、お米の収穫後に田んぼを焼くためか、細かい藁や籾ガラが落ちています。煙と一緒に飛んでくるのでしょう。
日課になると、いろんな発見があるのだな、と思います。
まさか玄関の掃き掃除で季節を感じることが出来るなど、思ってもいませんでした。
きっと昔は当たり前のことだったのでしょうね・・・。
季節のことだったり、お天気のことだったり、お月様の満ち欠けのことだったり、昔の人たちが気にかけていたことをあまり気にせず過ごしてきました。
現代人は、代わりに何を気にしているのでしょう?
さてさて、オープンして1年経つまでの残り約3ヶ月で、次はどんな出会いがあるのか楽しみです。
願わくは、虫ではありませんように・・・(笑)
女将 かおる