今年もありがとうございました。

オリンピックイヤーで盛り上がるはずだった2020年も、残すところ本日のみとなりました。

宿をOPENした当初の予定では、有名な観光地に行きつくした海外の旅行者が、

地方の小さな観光地に目を向ける頃・・・のはずでした。

終わってみれば、予定外・・・などを遥かに超えた「想定外」、全世界共通の感想ではないでしょうか。

 

ウィルス感染もある種の災害だと思います。

私たちは、何かしら災害が起こるたびに「変わらない日常」が、いかに尊く、大切だったかを知ります。

報道されていることだけではないと思います。

世界規模で考えれば、本当に多くの方々が「変わらない(はずだった)日常」を失われました。

仕事のこと、お金のこと、生活のこと、家族のこと・・・未来を考えると不安になるかもしれませんが、

「オリンピックイアーで盛り上がるはずだった2020年」も過去の私たちの想像の産物だったのです。

今年はhatagoもほとんどお客様がいらっしゃらず、宿としては寂しい一年となりました。

このような状況の中、足を運んでくださったお客様には、本当に心より感謝申し上げます。

なんとかまだ宿を残していられるのは、たくさんの方のご協力のお陰様です。

先のことを考えると・・・は、まさしく私のことなのです。

でも今、まだhatagoはここに在り、そして私は生きています。

それだけが事実で、先のことは想像です。

だから、よくわからない未来を想像して怯えて暮らすのではなく、

確実にある「今、この瞬間」を大切に過ごしたいと思います。

 

不要不急の外出を避けて過ごすこの年末年始は、家族との時間を大切にする絶好の機会でもあります。

皆様にとって幸せな一年の始まりになりますことを、心よりお祈り申し上げます。

 

女将 かおる