思い描いた夢 その7

空き家を宿にするには必ず改装工事が必要なので、資金面も考えなければなりません。

私は住宅の仕事ばかりしてきたので、住宅ローン以外の資金繰りについては全くの無知でした。

柳川市でも融資や補助金などあるだろうと彼女が言うので、

柳川市役所の商工振興課と商工会議所へも足を運びました。

商工振興課では、商店街に出展した場合の補助金の話を伺い、

商工会議所では、創業セミナーの案内と「暮らしつぐ会」を紹介していただきました。

その「暮らしつぐ会」の事務局が古民家にあると聞き、

連絡がつけば案内してもらえるという話だったので、早速連絡してもらいました。

その日に伺ったのか、別の日だったのか、もうよく覚えていませんが(笑)、

旭町にある「暮らしつぐ会」の事務局へお邪魔しました。

事務局のある「古澤家」を借りることも可能だという話ではありましたが、

こちらも熊本地震で打撃を受け、一部立ち入り禁止になっている部屋がありました。

「宿」をと考えると、改装工事は不可欠です。

もし、改装工事をするのであれば、賃貸ではなく、購入すべきだという友人の助言が多数あり、

その頃には購入を考えていました。

「古澤家」は、とても広く、趣のあるお家でした。

建築当初に流行っていたのであろう趣向がまだ残されていて、とても興味深かったです。

伺った時、三人の女性とお話しさせていただきました。

どんなことをしたいと思っていて、どんな物件を探しているのか、具体的にお話しさせていただいたと思います。

その時は「暮らしつぐ会」の活動もよく知らないままお伺いしたので、

ベラベラと、自分の話したいことだけ喋って帰ってきた・・・というイメージです。

話下手なので普段はあまり喋らないのですが、

調子に乗ると止めどもなくしゃべり続ける・・・というところがあります。

この時にお話しさせていただいた三人のうちの一人が、同じく宿泊施設の運営を考えていらっしゃいました。

彼女には既に本物の「おばあちゃんち」があり、そこをゲストハウスにしたいとのことでした。

時間があるなら・・・と、その日に「おばあちゃんち」を見せてくださいました。

そこは後に「ゲストハウス・ほりわり」としてオープン♪となります。

「縁」とは、面白い・・・実に興味深いものです。

「暮らしつぐ会」について、詳しくは下記HPを参照ください。

http://kurashitsugu.com/

この、なんとなく、なるがままにまかせた行動が、

後に大きな意味を持ってくることなど、その時は全く想像していませんでした。

つづく・・・って、もう書かなくてもいいですか??(笑)

女将 かおる