思い描いた夢 その4

ほぼ1ヶ月に1度の更新になっていますが・・・。

今回は、hatagoをオープンするまでの軌跡(奇跡?)の続きです。

 

「心月庵」に宿泊したことで、私のやりたい宿のイメージが彼女に伝わりました。

私自身もイメージ出来たのだと思います。

「心月庵」のような、いわゆる「町家」的な物件が柳川にあるとは思っていませんでしたが、

こんなお宿だったらいいな~と、また妄想して楽しんでいました。

 

彼女の休みの度に会うようになっていた私たちは、次に何をしたらいいかと考え、

とりあえず「柳川観光」をすることにしました。

「地元人あるある」ですが、私の川下り初体験は30代になってからです。

すぐそばに、当たり前にあるものは「いつでも行けるし」となかなか行かないものです。

そんな川下りに彼女を誘い、終着点の沖端辺りで、

「実はここに好きな建物があるんよね~」と言ってその建物を指差したら、

なんとそこに「レンタル」の看板がっ!!

 

なに??この展開っ??運命??運命に違いな~~~~いっ!!!

 

私の、その時の気持ちをお察しください。どんこ舟から落ちるかと思いました。

普段はのらりくらりと、出来るだけ動かなくていいように考えている怠け者の私が、

その時ばかりは「せっかちさん」に変身してしまいました。

「あの家の中、見たい見たいっ!ねぇ、不動産屋さんに電話していい??今から見れるかなぁ?

まだ営業時間内?って、今、何時??」

みたいな感じ(笑)。

恥ずかしながら私は、本当にめんどくさがりなんです。

30代の頃、思うところがあって(忘れましたけど・・・)、「思い立ったが吉日女になろう!!」と

しばらく頑張っていました。

でもやはり、持って産まれた性質なのでしょう。今でも「明日出来ることは明日しよう!」です。

ただし、この時ばかりは違っていました。

めずらしく興奮して、あの建物が見たくて見たくて仕方がなくて、即、不動産屋に連絡しました。

そして翌日、見せていただく約束をしたのです。

 

もちろん、まだまだ続きます。

 

女将 かおる